メーターライト3号開発記録

製品に至るまでの失敗の数々を記録します。

土日は子守に家事に家族サービス追われ、全く練習時間が取れない。
唯一の練習時間は通勤のみ。
冬の朝は暗いし、帰りは当然真っ暗。
スピードメーターも心拍計も見えないんじゃ練習もないもあったもんじゃない。

しかし、このメーターライトで暗い時間でも効率よく練習が出来るようになった。

最初に作った1号は某メーカー製のフラッシュライトを改造したもの。
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このロクロ首タイプは取り付け位置も選ばず、照らしたい場所にLEDを持っていけば、ベストな状態を作ることが出来るスグレモノだった。
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しかし、問題点が。。。
首が半年くらいで折れる。
素材をアルミからステンレスや銅なと試したが、いまいちうまくいかなかった。
あと、電池交換が面倒で何度も分解、交換を繰り返すと、ネジ山がつぶれ、本体がダメになる。

長期使用で失敗・・

そこで、2号を開発!
これも、某メーカーの改造品w
ロクロ首を無くし、電池は充電式。
当初は2灯タイプで2メーターを個別に照らせた。
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しかし、元々フラッシュライトとして設計された物なので、明るすぎた。
メーターからの反射でまぶしい。不快w
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結局、1灯になり、それでもまぶしいのでLEDのほとんどを塗装で隠して光量を絞った。
この2号は個人で使用するには満足いく性能だった。
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メーターライトとして市販を考えた時、この2号ではダメ。
もろ某メーカー製改造品で売るのも問題だし、この方式ではサイクルコンピュータの位置次第では機能しない。

市販化できません・・・

と、いうことで3号を新規で開発することにした。
必要な機能として、
・電池は充電式
・消耗、劣化する機構がないこと
・多くのサイクルコンピュータ取り付け位置に対応すること

んー困った。
電池の選定、構造、部品点数、価格などなど、バランスがこれまた難しい。
ワンオフパーツってある意味楽だなぁーって心から思った。
最初は1号方式を改良した物を設計し、テストを行ったがどうしてもうまくいかない。
いままでのメーターライトとはまったく別の構造で考えないとダメだ。

液晶をうまく照らすには出来るだけ上から光を照射すること。
LEDを上に配置するのに、1号、2号は電池、回路を下、LEDのみ上。
という構造をとっていた。
そこで、3号はLEDを上に配置するための”首”部分に電池と回路を入れた棒状のデザインにすることにした。
↓当時のデザインメモ きたないw
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このデザインにすると、LEDの方向が限定される。
これでは、多くのサイコン位置に対応できない。
機械的にLEDの方向を変えるという発想は捨て、光の拡散で広範囲をカバーすることにした。
拡散すると、光の密度が低くなり、暗くなるが、このライトはサイクルコンピューター用のライト。
5cm前のサイクルコンピューターを照らせればいい。
逆に拡散したほうが、2個のメーターを照らせたりと利点は多い。
さて、、、どうやってLEDの光を均等に拡散させるか?
↓今見ると恥ずかしいデザインメモ
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ミタメカッコいいかもw
ってことで作ってみた。構造上、メモ通りには出来なかったけど。
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まぁ結果は失敗。。
これ以外にも
↓また恥ずかしいメモ
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これ以外にもいろいろ作りました。
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サイクルコンピューターから反射した光でメーターライトが光らないように塗装したものとか。
”均等に拡散させること”と”LEDとケースとの防水”を考えるとなかなか難しいです。

行き着いたのが、ケースとLEDを一体化させ、LEDの発光体をギリギリまで外側に配置した構造。
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180度照射テクノロジー!!

やっと使えるものが出来ました。

次に、この方式でベストな光量と、電池のもち時間をテストしていきます。
最初はMAXな光量で4時間の点灯時間でしたが、メーターを照らすには眩しいです。
そこから徐々に光量を落としていきます。
実走の感覚とルクス計での測定値を地道にデータ化していきます。
合わせて、ランタイムテストを行います。
↓汚い作業場でやってますw
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結果から、LED駆動回路の調整を行い、LED自体も最高レベルの高効率なものを使用することで、最終的には、単4エネループで約10時間点灯を実現しました。
ライトの明るさも、最適と思われる光量より、余裕を持たせた明るさにしました。

本体の開発はほぼ終了です。

なにげに苦労したのが、ブラケット。
・どこにでも簡単に取り付け出来る
・ライト本体の取り付け、取り外しが簡単に出来る
・小型、軽量
いろいろ試したのですが、なんとか形になりました。
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まだ、やることはあります。
量産です。
量産って実は私のような激小企業にはハードルが高いのです。
資本も無いし、数が出る商品でもない。
このメーターライトは部品点数もそこそこあるので、より大変です。
加工し易い形状に変えたり、生産方式変えたりと。
なんとか、量産も可能になり販売可能になりました。

メーターライト使い始めて、もう8年以上経ちますが、この3号は一番いい出来と自負してます。
2009/02/26