生産中止:ブルカットメタル

ブルカットメタルは室内トレーナー専用に開発された、高性能防振パッドです。
ダンパーメタルにより低速~高速までの幅広い振動を吸収します。
25~50km/hの振動を平均70%の除去※に成功しました。
※トレーナーを床に直置きした場合と比較した当社テスト結果

本製品は防振を目的としたもので、トレーニング中の騒音を減らす目的の製品ではありません。
振動から発生する低い音(部屋全体から出ているような音)には効果があります。

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背景

室内でのローラートレーニングは気を使うことがいっぱいです。 集合住宅では、近隣への迷惑、戸建て住宅でも家族に文句を言われることも多々あります。 音に関しては、部屋を閉め切ることで、比較的簡単に防音が出来ます。 しかし、振動は建物を伝わり広範囲に広まります。また、振動の除去は共振などの問題もあり、難しいものでした。 特に、低速域の振動(2~100Hz)は建物の床と共振を起こしやすく、共振した場合、元の振動以上の揺れを発生させることがあります。

低い振動の防振は難しい

低い振動の防振するためには、ある程度の厚みでかなり柔らかい防振材質が効果的です。
しかし、トレーニング時はペダリング時の慣性により上下左右前後に動こうとするエネルギーが大きく、柔らかい材質ではパワーに負けて変形が大きくなり、トレーナーが不安定になったり、パッドの破損が発生してしまいます。
また、当社テストの結果、剛性が低い防振ゴム上では、ローラートレーニング時の非常に大きい振動エネルギーを押さえることが出来ず、トレーナーやフレーム、ホイルを逆に振動させることが分かりました。

ダイナミックダンパー技術

そこで、「ブルカットメタル」は剛性と振動除去性能を両立するために、「ダンパーメタル」を搭載しました。
これにより、適度な剛性と低い周波数の振動を除去することに成功しました。
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「ダンパーメタル」はダイナミックダンパーと呼ばれる物で、自動車などに一般的に使用される技術です。
ダイナミックダンパーは特定の周波数に対して重りが共振し、振動を振動で打ち消しあう効果があります。
「ブルカットメタル」においては、「ダンパーメタル」の共振周波数を25km/h付近の振動にチューニングしています。
また、変速時などの衝撃もこのダンパーメタルで緩和することが出来ました。

独立セル構造スポンジ

ブルカットメタルに使用されている、防振スポンジは「独立セル構造」スポンジを用いています。
セルの1つ1つがエアーダンパーとして機能し、最低限の厚みで低~高の振動を効果的に吸収します。
また、セルが独立しているので、吸水性がありません。
汗などが付着しても、中に染み込まないので、お手入れが簡単です。 色移りはほとんどありませんので、安心して室内に設置できます。
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保護メタル

保護メタルは錆びに強い、ステンレス製です。
トレーナーの激しい動きからスポンジを守り、均一に荷重を受け止める役割があります。
もし、この保護メタルがなければ、製品の寿命は非常に短いものとなるでしょう。
また、ライダーの体重ので防振性能の差が大きくなります。

防振材の設計において、荷重はとても大切な要素です。 不均等な荷重や、設計から外れた荷重では、防振効果が大きく低下します。

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■脚先の形状で、マットにかかる荷重が変わる。
ライダーの体重差で、最悪、床に底付きする。
⇒設計通りの防振性能を発揮出来ない。
■脚部の激しい動きでマットへのダメージが大きい
⇒短寿命
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■脚先の形状問わずに、荷重の均一化が図れる。
ライダーの体重差からくる、単位面積当たりの荷重差を小さくできる。
⇒設計通りの防振性能を発揮出来る。
■防振スポンジを保護出来る。
⇒長寿命

使用方法

輪固定タイプの室内トレーナーの場合は、各脚の下にブルカットメタルを敷いてください。 このタイプはブルカットメタルが4個必要です。保護メタルを上に向けて設置してください。 脚先、保護メタルの油分、汚れを拭き取ってから、脚部をブルカットメタル中央に設置してくだい。
注意!
脚が2本、負荷ユニットを床に設置するタイプの室内トレーナーには使用出来ません。 ミノウラ:VFS150G-R  VFS-G/VFS-G-R MAG-850LG など ELITE:クロノパワーFLUIDなど
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3本ローラータイプの場合も脚の下に6個もしくは8個を敷いてください。

調整方法

基本的に、室内トレーナーの下に敷くだけで高い効果を得られますが、床の構造、設置場所によっては、その性能を発揮出来ない場合があります。同じ部屋の床でも場所により床剛性が違います。
床剛性が高い方が振動の発生も少なく、音も静かです。また、設置場所によっては、ブルカットメタルの下に薄い防振ゴムやスポンジを挿入したほうが良い場合があります。
調整のコツは、常用するスピード域で、低い音(部屋全体から出ているような音)が少なくなるようにします。
調整後は同じ場所にトレーナーを設置することをお勧めします。

サイズ

80mm×80mm×高さ31.2mm 重さ 約600g/個


ブルカットメタル or ブルカットライト

設置する床の剛性や位置で特性の変化はありますが、おおまかな使用条件で選んでください。
ブルカットメタルをオススメする使用条件
・SFR、もがき練習など、低~高速域(45km/h以上)で使用する場合
・床剛性が低い場合(マンションの二重床構造など)
ブルカットライトをオススメする使用条件
・中速域(30-45km/h)をメインでで使用する場合


テスト 1

目的 後輪固定タイプの室内トレーナーを床に直置きにした場合と、ブルカットメタルを使用した場合の床振動の比較を行い、ブルカットメタルの基本性能を検証しました。
室内トレーナー:ミノウラV270(負荷-最弱)
建物:鉄筋コンクリート、フローリング 部屋A
スピード:25km/h~50km/h
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結果
床に直置きにした場合と比較して25km/h付近で最大81%床の振動が減りました。 平均では、70%の効果で、ブルカットメタルの防振性能が非常に高いことが証明されました。


テスト 2

目的 後輪固定タイプの室内トレーナーの脚部の振動が、どれくらい床に伝わるかをテストし、ブルカットメタルの振動伝達の能力を検証しました。
室内トレーナー:ミノウラV270(負荷-最弱)
建物:鉄筋コンクリート、フローリング 部屋A
スピード:25km/h~50km/h
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結果
脚部の振動を平均で平均96%のカットし、振動カット能力の高さを証明出来ました。


テスト 3

目的 設置場所の違いで床振動がどの程度変化するのかを検証し、その変化にブルカットメタルが対応できるか。また、ダンパーメタルの効果を検証しました。
室内トレーナー:ミノウラV270(負荷-最弱)
建物:鉄筋コンクリート、フローリング 部屋B
スピード:25km/h~50km/h
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結果
設置場所が変わると床振動も変化することが分かりました。その場合でも、床に直置きにした場合と比較して平均60%の振動が減りました。振動量もテスト1と同レベルです。 ダンパーメタルの効果は、25km/h付近で約30%減の効果がありました。
このとこから、ブルカットメタルの構造が室内トレーナーの防振に有効であることが証明出来ました。