GT-Roller M1.1 使用事例03(サポートサイクリスト)

2019年にグロータックが募集した一般サイクリスト向けの「サポートサイクリスト」
GT-Rolloer M1.1を特別価格と特別サポートプランで提供し、数多くの方に応募いただきました。
そのサポートサイクリストのみなさまからピックアップし、どのようなトレーニング等をして結果を出したかをご紹介いたします。

第3回目は、マウンテンバイクを中心に活動されている、大橋優さん(46歳・男性)です。

※忌憚なきご意見をいただくようお願いしているため、ネガティブなご意見等もそのまま掲載しております。
※この記事は個人の感想であり、製品の感じ方には個人差がございます。多くのご意見を比較していただければ幸いです。

GT-Roller M1.1 使用事例 連載記事

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大橋優さん(46歳・男性)

自転車とはどのように関わってきましたか?

2000年、職場の仲間とMTBの草レースに参戦し(チーム名、なんちゃってバイカーズ)、MTBの面白さに目覚め、2002年にはMTBの公認全国大会、Coupe du Japon (クップ ドュ ジャポン)の前身となる、Jシリーズのクロスカントリー(XC)に競技者登録し、以降、西は熊本、東は秋田と、毎年全国各地を転戦しております。現在は、浮き沈みしながらも、Coupe du Japon XCOのエリートクラスを走っています。

使用する自転車は、下記のように使い分けています。
・MTB TREK Procaliber 9.9SL 29インチ(レース用)
    GIANT ANTHEM X ADVANCED SL 26インチ(練習用)
・ロード TREK Emonda SL 6 Pro 700C(練習用)
・ローラー SPECIALIZED Tarmac Pro 700C(練習用)

MTBはレース志向で、前述のとおりMTBの公認全国大会Coupe du Japon のXCOに参戦し、全国各地を転戦しています。
また、トレイルランも好きで、MTBのXCOとの複合種目、XTERRA (群馬県・片品村)とオフロードトライアスロン(兵庫県・たつの市)のデュアスロンにも参戦しています。
普段、一人で練習するときは実走メインで、負荷をかけるためブロックタイヤを履いたMTBのANTHEM X ADVANCED SLを使用。ロードのEmonda SL 6 Proは、お世話になっているポッポ自転車店(京都府・長岡京市)の週末サイクリングという名の練習会で、ロードレースやトライアスロン志向な方々との混成(自身もMTBレース志向ですが)でもがき苦しむ用として使用しています。
ローラーによるトレーニングは僅かですが、隙間時間を使って汗を流したいとき用に、GROWTACのGT-Roller M1.1に常にロードのTarmac Proを積んでいます。

2019年の目標と結果ついて

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レース中の大橋さん

2019年の目標は、Coupe du Japon XCOエリートクラスにおいて、
最低目標:ランキング60位以内(エリート残留)
第2目標:ランキングUP(現在44位)
第3目標:レースにおける完走(足切りがあるのです)

結果は、以下のとおり。
04/14 CJ-1   くまもと吉無田 エリート  26位/33名 26P
05/05 CJ-1   びわ湖高島   エリート  28位/46名 23P
05/26 UCI-C1  やわたはま国際 エリート  37位/55名 19P
06/16 CJ-1   白山一里野   エリート  27位/35名 24P
06/23 CJ-2   妙高杉ノ原   エリート  11位/20名 24P 完走
06/30 UCI-C3  富士見国際   エリート  28位/50名 28P
08/11 UCI-C3  白馬国際    エリート  DNS
09/22 UCI-C3  妙高杉ノ原国際 エリート  25位/36名 34P
09/29 UCI-C3  深坂国際    エリート  23位/39名 39P
 → 上位6戦計 ナショナルポイント175P ランキング49位 エリート残留

最低目標と第3目標は達成なるも、第2目標は未達でした。
そして、第3目標については完走できたのがUCIレースやCJ-1より格下レースだったので、感触としては微妙です。

GT-Roller M1.1の主な使用方法・効果・使い心地について

<主な使用方法>

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レース会場でのウォーミングアップの様子

a.レース直前や、カロリー消費目的のウォーミングアップ
・時間は20分。
・機材は10速アルテグラのロードのTarmac Pro。コンパクトドライブ50×34Tで、カセットスプロケットは12-13-14-15–16-17-19-21-23-25の組み合わせ。
・GT-RollerM1.1側はフルメタル・リモートレバーの9段階ある負荷の「6」を使用。「7」と「8」がPTZ(Pedaling Test Zone)となるので、その手前の負荷です。
・機材側をアウター・ローに入れ、準備完了。
①アウター・ローでペダリング開始。ケイデンスは100を維持。5分間。
②5分が経過したら、リアを1段シフトアップ。ケイデンスは安定の100を維持。1分間。
③これを繰り返していくと、13分経過時点でアウター・トップに。多分、呼吸は乱れ始めている頃(笑)。
④14分が経過したら、ケイデンスを上げる。120ぐらいでしょうか。
⑤15分が経過したらリアを自由にシフトダウン。ケイデンスもこだわらず、5分間レストで終了。

b.トレーニング用
・時間は30分~1時間半程度。
・機材はaと同じ。
・aの手順で①、②と進み、10分経過時点の負荷で15分経過するまで引っ張る。
・その後、VO2MAXトレーニングもしくはクリスクロスSSTトレーニングへ移行する。

<効果>

a.レース直前では、心拍にもう少し刺激を与えるべく10数秒もがきますが、カロリー消費目的の場合はこれで十分。特に、すぐ始められて短時間で終えられるのが魅力です。僕は通勤が電車使って片道2時間弱かかるので、定時退社で仕事から帰ってくるのが19時20分頃。それから夕食を摂ってローラー跨ぐのが19時50分ぐらい。そこから20分だけローラーなので、20時10分には終えられます。次の日、3時起床で早朝練をやるために、21時頃には就寝しますが、ローラーすることで夕食カロリーが消費され、食べてすぐ寝てる割に太らず代謝が良くなった気がしています。短時間なので脳も活性化しすぎず、いい感じで眠れますしね。
※レース前の真夏の12時、気温31℃湿度47%、風速1mな中で、20分走をやってみました。漕ぎだして10分ぐらいで所有しているGARMIN Edge 820Jが体調を教えてくれるのですが、表示は-12(バッドコンディション)と表示されました。暑くて上げた心拍が下がらないことが要因でしょう。そして20分走を終えたときに表示されるリカバリータイムは35時間(!)。アカンやん、レース前に疲れまくってるやん!ってな暑さです。やるなら近くに掛け水できる環境が備わっていると良い感じです。けど、真夏の炎天下では、特にレース前はやめといたほうが身体にいいです(笑)。

b.GT-Roller M1.1に限らずな話ですが、ローラートレーニング、しんどいもんはしんどいです(笑)。

<使い心地>

a.フルメタルリモートレバーが良いというより、たまたま9段ある負荷の1つが、10速Ultegraとコンパクトドライブ50Tにマッチしたというお話しでしたね(苦笑)。
まぁ、負荷調整が細やかだと、メニューが柔軟に作れるということでご理解を。
b.もがくとき、膝への負担が気になるところですが、Carbon Motion Controllerとローラーユニットが力を横方向へ逃がしてくれるので安心してペダリングできます。半面、油断するとパワー値が低下する傾向にあるので、そこはしっかり自己管理を(笑)。

<その他感想>

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ローラー用マットからローラーの脚がはみ出るの図

・初めて組み立てたときの感想です。既存のローラーマットの幅に収まらないことが判明。フロントフォークの特殊な固定方法が原因だと感じました。普通の部屋で使用するなら、GROWTAC社の「ブルカット2」等、防振性能のあるパッドが必要だと思いました。
・トレーニング中、自転車上で飲み食いしたりするのは、固定ローラーより難しく、3本ローラーよりは楽。変な乗り味だけど力が逃げてるようではなく、負荷は狙いどおり出せそう。
・3本ローラーやったことがある人は、後輪の横移動は平気かな?僕は初心者なので違和感あり。
・GROWTAC社がGT-Roller M1.1を設計するにあたり、まず折り畳んだ状態の絵からデザイナー等と検討を始めたのではないか?と思えるぐらい、畳んだ状態が美しい。
・納品時に梱包されていた段ボール箱は、高さも幅も奥行も、どれを取ってみてもローラーが入っているとは思えないコンパクトさ。空輸する際や、どこかへ宅配する場合はバッグでなく、箱でしょう。箱は大事に取っておきましょう。
・ショルダーバッグは重さを感じません。車載の他、電車での輪行にも使えますね。
・この大きさ、重さなら、ルーフキャリアを持ってる人は載せるのも容易です。
・初めて組み立てた際の所要時間は、7分40秒。(車から出して、自転車をセッティングするまで)

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コンパクトなのでレース会場の限られたスペースで使用可能な図

・レース会場でミニバンのハッチバック下でウォーミングアップに使うシーンが多いですが、前輪を必要としないので限られたスペースを効率よく使えます。真夏の日差しや雨降りに対して、有効だと考えます。
・また、ウォーミングアップ後、Carbon Motion Controllerを取り外せば、仮置きとして車体下にも隠しておける目立たないサイズなのがgood。
・室内ローラーとして使用する場合、暑さ対策として眼前に設置する扇風機との距離が、前輪が無い分、近くなりました。従来より良い風を受けることができるようになりました(笑)。

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草むらや路面凹凸な場所でも使用可能な図

・ローラーユニットが低床なため、レース会場によっては路面の凸凹や草が支障となるケースもありましたが、ローラーユニットを板敷にすることで解消。雨で路面が濡れているときも有効活用できました。
・サポートサイクリストを始めたころは負荷装置が手動レバーでした。当時のPTZ *(Pedaling Test Zone)のファーストインプレッションは、『リムドライブ式の固定ローラーで、いきなり負荷を最大にしたときの感覚』でした。『段差の大きな階段を登る感覚』とも言いましょうか。とにかくペダリングがギクシャクしたことを覚えています。
ペダルを踏んだ力が、抜ける瞬間があります。左右、踏んでは抜けて踏んでは抜けてが繰り返されるので、ペダリングがギクシャクするわけです。これを解消するために引き脚を意識するわけですが、何度かPTZ (Pedaling Test Zone)を試しているうちに、登りで常にトルクを掛け続ける、MTBのペダリングに似ていることに気付きました。
GT-Roller M1.1自体は登りの練習もできるローラーという設計では無いハズですが、このPTZ (Pedaling Test Zone)を使用する場合、少なくともペダリングだけはオフロードの登坂に似ています。トルクを掛け続けなければ、リアタイヤがスリップしてしまう感覚に似ているわけです。傾斜は無いのに登りのペダリングができるってのは面白いですね。
これでGT-Roller M1.1自体に傾斜をつけることができると、脚だけじゃなく、上半身含めた登りのフォームで練習できるようになります。ただし、時速30kmを超えるとPTZが自動解除されてしまうので、扱いが難しいです。

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フルメタルリモートレバーが遠征に不向きな1シーン。フルメタル部分とローラーパイプが接触し、ローラーパイプが傷つくのが怖いので新聞紙で予防している図

・その後、フルメタルリモートレバーが配給されたので、使い勝手の違いを検証しました。結論、遠征するのに、フルメタルリモートレバーは不向きです。フルメタルリモートレバーのワイヤー取り回しが不便。リモートレバー装着前は、GT-RollerM1.1の組み立てが終われば、Carbon Motion Controllerにロードバイクを載せるだけで良かったものが、リモートレバー装着後は、ロードバイクのハンドルにレバーのクリップを固定する作業が入り、これまで簡単すぎた設置作業の反動で、やや面倒に感じています。ハンドルとクリップは最初から固定したままで、ワイヤー部分だけ簡単にクリップに繋げる方法があれば良いと思います。持ち運びの利便性と、多様な負荷設定。どちらかを選ばなければならないのは不便ですね。また、フルメタルリモートレバーに交換してから、PTZを使用して時速30km以下でペダリングしてもPTZを感じなくなりました。原因については改めて検証してみます。
・GT-Roller M1.1は、GT-Roller M1.1の取扱説明書(2018.09.12版)と共に届きましたが、P2「推奨する自転車のサイズ」に、※15mm/100mmスルーアクスル、15mm/110mmブースト規格は、別売のオプションパーツで対応可能です。」と記載があります。ですが、現在の取扱説明書(2019.02.08版)からは削除されています。何らかの不具合が発生したのでしょうが、僕の使用するProcaliber 9.9SLは、フロントフォークが15mm/110mmブースト規格です。15mm/110mmブースト規格のオプションパーツがあれば、レース用MTB1台と、ローラー専用のタイヤを履かせたホイールを1つ用意することで、ロードバイクが不要となり、遠征の際の荷物が減って好ましいのですが。。。ホイールベースは900mmですが、29インチホイールなので厳しいかな?
・サポートサイクリストを始めた当初、GROWTAC社へお送りしたお断り文「サイクリストの利益のため、御社に気遣いせず、正直な感想等を書いていきたいと考えております」
この文に対し、以下の返信がありました。お陰で、気兼ねなく活動できているかな、と考えております。
「弊社としてもステルスマーケティング的なことを行いたいわけではなく、GT-Roller M1.1という商品がどういうものかということを正確に皆様に伝わり、ご理解していただいた方にご購入していただきたいと思っております。」

*PTZ(Pedaling Test Zone):GT-Roller M1.1についている、ペダリングスキルの確認と向上をアシストする機能。慣性(実走でいう惰性走行)を排除した状態にすることにより、クランクの回転スピードを360°一定に保つようにペダリングを意識することができる。


<担当よりコメント>

サポートサイクリストはロード人口が多いなか、そのなかで数少ないマウンテンバイクを中心に活動している大橋さんの事例でした。
PTZがオフロードの登坂に似ているということ(弊社木村もシクロクロスにて同じ感想を抱いてます)等、さまざまな使い方を言及していただきました。
今回記載していること以外にも、たくさんの内容をいただき、大変参考になりました。
2021年度に開催されるWorld Masters Gamesに参加予定とのことですので、是非とも良い結果を出せるよう応援しております。


大橋優さんのブログはこちら
ブログでは日々のトレーニング内容の報告をされています。